◇MALAGA |
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○1987年10月31日,土曜日 | (晴れ) | ||
バスターミナルから白い壁の町ネルハへ | |||
別にネルハに行こうと思ったのではない。白い壁の家々の建つ写真が一枚そこへ行きたかったのだが,コスタ・デル・ソルとしか書いていない。その時はコスタデルソルがどこのことかもわからなかった。 | |||
とにかく写真の白い壁の村に行きたくて,受付の人に見せてどこに行けばいいか聞いたらネルハだった。そこにはヨーロッパ南部最大の洞窟があった。 |
ネルハの鍾乳洞 |
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マラガの市場に行く。 マラガ-2泊目- |
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○1987年11月1日,日曜日 | (晴れ) | ||
この後バルセロナで3泊するが,マラガからアルへシラスへ出て,モロッコに渡ろうか迷った。船でタンジェに渡るのは勧められず,カサブランカへ飛行機で入ったほうが安全らしい。 |
マラガから9:00発のバスでグラナダへ11:00着 駅の荷物預かりにバックを預けアルハンブラ宮殿を見学。 15:50発の夜行でバルセロナへ ジプシーの子がコンパートメントに現れ四苦八苦。案外人を見ているので,馬鹿にされると大変。 寝台特急は静かにグラナダ駅を後にした。走り始めてしばらくするとユネスコ?に勤めていたという日本人が我々のいるコンパートメントに入ってきた。その人は何カ国か旅行し日本に戻るところだそうだ。バルセロナに3泊すると言ったら驚かれた。(このときは)まだガウディは一般に知られ始めたところで,我々のような建築科の学生よりも彫刻科の方が詳しいくらいだった。サントリーのグエルパークのCMが話題になっていた。 列車は夕日を浴び大地に落とした長い影と並走していた。石のアーチ橋に差し掛かると、列車の影ははるか彼方の空へ飛んでいくようだった。コンパートメントは静かに平和で、いつしか列車は漆黒の闇に包まれていた。ゆったりとした時間がそこには流れていた。一晩中かけて大陸を縦断する。 ふと気がつくと夜明け前、バレンシアの海が目の前に広がっていた。岩盤を刳り貫いたトンネルを何度か抜けると水平線に太陽が輝いていた。永遠と続く海岸に建物が並ぶ。都市が近づいてきた。いよいよバルセロナだ。 |
車中泊 | |